妻を支える夫

無痛分娩にしたのに

投稿者:

これは私の妻が娘を出産する時の話です。

初めての出産のため、怖がっていた妻と一緒に産婦人科に出産の心構えの講義を受けにいきました。
そこの産婦人科では「笑顔でお産をしましょう」ということで無痛分娩を推奨していました。
値段も手頃で、また妻も痛くないならそのほうが良いということだったので、私たちは無痛分娩を選びました。

出産の当日、夜中1時に仕事中の私に妻から連絡がありました。
「破水したかもしれないからすぐ帰ってきてほしい」と連絡が入りました。
急いで家に帰ると、まだそこまで辛そうではない妻がいました。2人で車に乗って産婦人科へ。

ひとまず個室の病室に入り2人でいました。
朝方4時頃陣痛が始まり、妻が痛がりはじめました。
分娩室に、私も立ち合いを希望していたため一緒に入りました。
陣痛を数値化できるような装置があり、その数値があがると妻も痛がり、また数値が下がると落ち着くといった状態だったため、私はその装置とにらめっこをしながら、数値があがると拳で妻の股を押すという作業をしていました。
この時点で、「無痛分娩なのに痛がっていますが、麻酔か何かしないのですか?」と看護師さんに尋ねると、まだ子宮が全然開いていないので麻酔はできないとの旨を伝えられました。

時間が経つにつれて妻の痛がり方が強くなっていきました。
子宮がまだあまり開いていませんでしたが先生が「予定よりだいぶ早いですが麻酔をします」と麻酔を投与。
やっとこれで笑顔でお産ができると思ったのですが、妻の顔に笑顔が戻ることはなく、ずっと痛いことが続いている状態でした。

さすがにおかしいと思った先生が「陣痛の時間が長いので帝王切開に変更します」と言いました。
前述の通り立ち合いを希望していましたが、その時点で立ち合いは断念。
帝王切開に変更してから30分後無事に娘が生まれました。

後から知ったことですが、麻酔がきかなかったのは胎盤剥離を起こしていたから。
あと1時間遅かったら赤ちゃんも死んでしまっていたかもしれないということでした。
今だから笑い話ですが、笑顔で出産、無痛で出産を希望したのに、どちらも叶わうことなく命がけの大変な出産でした。

本当に妻には感謝しています。